2010年08月06日

危ない歯周病放置、糖尿病と深い関係

読売新聞社が主催する「第16回口腔保健シンポジウム」において、歯周病と内臓疾患の関連性について発表されました。

滋賀医大教授で日本糖尿病学会評議員の柏木厚典先生の基調講演によると、歯周病は心筋梗塞や脳梗塞になる危険性を高める恐れがあるとおっしゃっています。

さらに、滋賀大学付属病院の糖尿病内科を受診した患者様のうち約93%の方に明らかな歯周病が見られたとのことです。

糖尿病になると、血糖値が上がる

血管が硬くなり、炎症を引き起こす物質が増殖

この炎症を引き起こす物質はインスリンの働きを抑えてしまう

インスリンの効き目が3割減少してしまう

糖尿病がさらに悪化、足が壊死したり網膜の血管が破裂し失明したり・・・恐ろしい結末が待っている。

と、まぁこんな具合で糖尿病が悪循環におちいります。

血糖値の管理をしっかりと行い、さらに歯周病の治療も並行して行った患者様の場合、歯の状態がどんどん良くなると同時に血糖値も「糖尿病ではない」と言えるくらいのレベルまで下がった例もあるそうです。

歯周病の人は心筋梗塞などの致命的な心臓血管の病気が1.5倍、脳梗塞を含む脳卒中は約3倍に増えるという研究結果があるそうです。このため、歯周病を防ぐことは、糖尿病の悪化を抑え心筋梗塞などの予防につながることが期待できる、と言えるのだそうです。

歯周病を防ぐには、毎日の歯磨きと定期的な歯科検診などの口腔ケアを心がけて実践していく事に限ります。地道なことではありますが、一番これが効果的です。


タグ :歯科歯周病

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Posted by さがの歯医者さん  at 00:38 │Comments(0)Topics

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